モメンタリとオルタネイト回路の組み方 | シーケンス制御の部屋

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モメンタリとオルタネイト回路の組み方

この記事は約4分で読めます。

こんにちは。鈴さんです。

 

今回の記事はこんな方におすすめ!

モメンタリって何?オルタネイトって何?”

“オルタネイトの回路の組み方って1種類しか知らないけど他にもあるの?”

 

ボタンを押している間だけ動くようにしたりだとか、

 

ボタンを押すとモードが切り替わるというのは

このモメンタリとオルタネイトを知ることで対処することができます。

 

 

 

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押している間ONするモメンタリとは

簡単に説明するとボタンを押している時だけONするスイッチを想像してもらえればいいかと思います。

 

スイッチとランプの動作で説明すると、スイッチを押したらランプが付き、スイッチから手を離すとランプが消えるという動きになります。

 

回路で表すとこんな感じになります。

 

生産設備では各個動作の動きで使用されています。

ボタンを押している間だけコンベアが左行する、などです。

 

1つのボタンでONOFFするオルタネイトって?

オルタネイトはモメンタリと違いボタンを押す度に、ON・OFFが切り替わることをいいます。

 

スイッチとランプの動きで説明すると、スイッチを押すとランプが点き、スイッチから手を離してもランプは点いたまま。

次にもう一度スイッチを押すとランプが消え、スイッチから手を離してもランプは消えたままになります。

 

生産設備での使用のされ方

自動運転のモード切替の部分で使用する事が多いです

 

先ほど説明したのと同様にボタンを押してランプが点いている時はAモードとして扱い、

 

再度ボタンを押してランプが消えたときはBモードとして扱います。

 

オルタネイトの回路の組み方

オルタネイトの回路は作り方が
私の知る限り3種類あります。
名前は私が適当に付けていますので、
ほかの方に伝えるには
図を使ってくださいね。

  1. 歩進方式
  2. パルス方式
  3. FF方式

以上3種です。

 

①歩進方式

歩進方式は以下の4つの動きで構成されます。

1.ボタンが押された記憶

2.ボタンが押された後に、ボタンが離された記憶

3.ボタンが押された後に、ボタンが離され、再度押された記憶

4.ボタンが押された後にボタンが離され、再度ボタンが押され、再度ボタンが離された信号

 

ボタンが押されたことと離されたことを逐一記憶して順番通りに動いていることを回路で確認します。

 

回路としては以下のようになります。

回路にまだあまり慣れていない初心者から中級者の方におすすめです。

 

これが理解できたらリアル設備の歩進回路(ステップ回路も)も割と簡単に理解できると思います。

 

②パルス方式

パルス方式は1スキャンの信号で自己保持のON・OFFを切り替える方式です。

 

回路図は以下のようになります。

X0が押されるとM0コイルがONし自己保持状態になります。

再度X0が押されると自己保持されていたM0が解除されます。

 

ボタンを押す度にこれが切り替わり、オルタネイトとして働きます。

 

スキャンを理解している中級者の方におすすめです。

 

③FF方式

FF方式は専用命令を使用します。

FFはフリップフロップの略で0または1の信号を記憶するものになります。

動きとしては信号が入る度に0と1が交互に切り替わります。

信号側は特にパルス化してやる必要はなく、普通のA接点などで大丈夫です。

 

回路としては以下のようになります。

たった1行だけ。とてもシンプルですね。
時間の限られる作業で使うなら絶対にこれをおすすめします。

 

リアル設備で使うならしっかりと周知徹底してから使ってくださいね。
この命令自体を知らない方も多いでしょうからね。

 

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