三菱シーケンサのパルス接点とパルス命令について解説します

今回は三菱シーケンサで使用されるパルス接点とパルス命令について解説したいと思います。

今回の記事は

・そもそもパルスが何なのか分からない方

パルス接点パルス命令の違いと使い分けが良く分からない方

三菱シーケンサの初心者の方

におすすめです。

結論としては、パルス接点はそれ単体で一瞬だけONするパルス信号を作ることができるもので、パルス命令は一旦コイルで信号を受けてからパルス信号を作るものになります。詳しくはこれ以降で書いていきたいと思います。

三菱シーケンサのパルスとは

パルスは英語で書くと pulse と書きます。日本語に訳すと”脈拍”という意味です。

三菱シーケンサで扱うパルスの場合は、信号が入った最初の一瞬だけをONさせる働きをします。

タイムチャートで表現すると以下のような形になります。

パルスのタイムチャート

押しボタンX10を例えば5秒間押し続けたとします。通常のパルスを使用しない回路であればボタンが押されている間だけ出力M20はONし続けますが、パルス接点(またはパルス命令)を使うと一番最初の一瞬だけM20がONすることになります。

パルス接点やパルス命令は ボタンを長押しされると困る場合や、センサがONした回数を正確にカウントしたい時などに使用すると大変便利なものになります。

なお一瞬ONすると表現しましたが、正確には1スキャン分だけONします。三菱シーケンサに代表されるPLCのラダープログラムは上から順番に計算されるのですが(スキャンと言います)その順番が回ってきたときの1回目だけがONしてその他は無視すると考えると分かりやすいと思います。

パルス接点とパルス命令の記号

次にパルス接点とパルス命令の記号の違いと役割の違いについて解説します。

パルス接点の記号

パルス接点の記号は以下のようなものなります。

パルス接点の図

普通のA接点に上向きの矢印が入ったものですね。回路入力の際に表示される接点ウインドウの▼マークを押すと選択できます。GX Works2以降のみで使用できます(GX Developerではサポートされていないので、あとで紹介するパルス命令を使います)

ラダー回路で表すと以下のような形になります。

パルス接点のラダー回路

接点部分だけが変わって出力部は変化ないのが分かると思います。

パルス命令の記号

パルス命令の記号は以下のようなものなります。

パルス命令の図

普通のコイルの先頭にPLSという文字が入ったものですね。回路入力の際に表示されるコイルウインドウの▼マークを押すと選択できます。GX Works2、GX Works3、GX Developerでも使用できます。

パルス接点と違うところは、この命令だけでは働けないというところです。別で使用したデバイスのA接点を設置する必要があります。この場合のA接点は、見た目は普通のA接点ですが働きとしては上で説明したパルス接点と同じ働き方をします。

ラダー回路で表すと以下のような形になります。

パルス命令のラダー回路

出力部だけが変わって接点部には変化がないことが分かってもらえると思います。

パルス接点とパルス命令の使い分け

パルス接点の場合はデバイス(内部リレーM○○など)をある部分では普通のA接点として使用し、ある部分ではパルス接点として使用するというように自由に選択できます。パッと見でパルス扱いなんだと記号を見て判断できるのがメリットです。

パルス命令の場合はデバイス(内部リレーM○○など)を全てパルス扱いにしてしまいます。長押しが必要なところには使えなくなるため、使用するときに工夫が必要になります。いちいちパルス接点を入力しなくても、例えばM20は全てパルス扱いにしたいといった場合に便利です。

僕としては使い分けが利くパルス接点の方がおすすめですが、状況によって使い分ける事で回路入力の時間の短縮や回路の見易さの向上に効果があります。

まとめ

・パルス接点とパルス命令は一瞬だけONする信号を作り出すもの

・ボタンなどが長押しされると困る場合に効果を発揮する

・状況によってパルス接点とパルス命令を使い分けて時短や見やすい化ができる

パルスの働きを知っていると回路作成の幅が結構広がって行くと思いますので、ぜひ使い方を身につけられるようにしてくださいね(´∀`)

今回も最後までお読み頂きありがとうございました!

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