【初心者向け】インターロック回路の動作説明とタイムチャート | シーケンス制御の部屋

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【初心者向け】インターロック回路の動作説明とタイムチャート

この記事は約3分で読めます。

今回はインターロックのシーケンス回路の動作とタイムチャートについて解説していきたいと思います。分かりやすくするためにモーターの正転・逆転をイメージした回路で説明していきます。

この記事は

インターロック回路の動作がなかなか理解できない方

シーケンス制御(ラダー図)初心者の方

学校で出された課題がどうしても解けない方

におすすめです。

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インターロック回路の動作解説とタイムチャート

インターロックを説明すると「先に入力のあった信号を保持して優先する」という意味になります。

一言でいうと「先に押された方が優先になり、反対側(他の信号)は無視される」回路です。

ここではインターロック回路の動作を1ステップずつ初心者にもわかるように解説していきます。

インターロック回路のラダー図

インターロック回路のラダー図は以下のようになります。

インターロックのシーケンス回路

各デバイスの割り付けは以下のようになります。

X1:正転ボタン

X2:逆転ボタン

X5:ストップボタン

M1:正転ボタンが押されたことを自己保持するための内部リレー

M2:正転ボタンが押されたことを自己保持するための内部リレー

Y11:モーター正転

Y12:モーター逆転

インターロック回路の解説

インターロック回路の初期状態を下図に示します。青くなっている部分は電気が通れる状態にあることを意味します。B接点はなにも操作しなくても電気が通れる状態なので初めから青くなっています。

インターロックのシーケンス回路(初期状態)

次にX1:正転ボタンを押すと下図のようになります。

M1が自己保持しY11:モーター正転がオンするためモーターが正転します。

インターロックのシーケンス回路(X1を押した状態)

X1:正転ボタンを放してもM1の自己保持は継続します。

インターロックのシーケンス回路(M1自己保持状態)

M1自己保持状態でX2:逆転ボタンを押してもM1のB接点に邪魔されてしまい、M2はオンになることができません。

インターロックのシーケンス回路(M1自己保持中にX2を押した状態)

X5:リセットボタンが押されるとM1の自己保持が切れ、モータの回転は止まります。

インターロックのシーケンス回路(X5を押した状態)

次にX2:逆転ボタンを押してみましょう。

M2が自己保持されます。それと同時にY12:モーター逆転がオンするため、モーターが逆転を始めます。

インターロックのシーケンス回路(X2を押した状態)

X2を放してもM2の自己保持は継続するため、モーターは逆転を続けます。

インターロックのシーケンス回路(M2自己保持状態)

M2の自己保持状態でX1:正転ボタンを押してもM2のB接点に邪魔されてしまうためM1はオンになることができません。

インターロックのシーケンス回路(M2自己保持中にX1を押した状態)

このように先にオンした回路が自己保持している最中は、反対の動作である操作を受け付けないようにする回路をインターロック回路といいます。

X5:リセットボタンを押すと逆転していたモーターは停止し初期状態に戻ります。

インターロックのシーケンス回路(X5を押した状態)

インターロック回路のタイムチャート

インターロック回路のタイムチャートは以下のようになります。

インターロック回路のタイムチャート

X1:正転ボタンが押されるとY11:モーター正転がオンし、モーターが正転します。モータが正転している間はX2:逆転ボタンを押しても反応しません。停止ボタンを押すことで、Y11:モーター正転は停止します。

X2:逆転ボタンが押されるとY12:モーター逆転がオンし、モーターが逆転します。モータが正転している間はX1:正転ボタンを押しても反応しません。停止ボタンを押すことで、Y12:モーター正転は停止します。

まとめ

・インターロック回路は先にオンした回路がオンしている間は反対の操作を受け付けないように組む

・反対動作をさせるには一度リセット(停止)させる必要がある

・モーターの正転・逆転のように両方が同時にオンすると機器が壊れたり不安全になる場合は必ずインターロック回路を入れる

インターロック回路について理解は深まったでしょうか?なにか分からないところがありましたらツイッターのDM・メール・お問い合わせページよりメッセージをください。分かるまで丁寧に対応させていただきます。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました(^^)/

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