数字を交互に表示するシーケンス回路の作り方 | シーケンス制御の部屋

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数字を交互に表示するシーケンス回路の作り方

この記事は約3分で読めます。

この記事では三菱シーケンサを使って、7セグメント表示器に2つの数字を交互表示させるためのシーケンス回路(ラダー回路)とタイムチャートの作り方について紹介したいと思います。

この記事は

・表示器に数字を2つ交互表示する必要がある方
・いろいろな回路の作り方を知りたい方
・学校などで出された課題が解けない方

におすすめです。

数字を交互に表示するシーケンス回路

数字を交互に表示するためのシーケンス回路(ラダー回路)は以下のようになります。この回路はシミュレーションモードにて動作確認済みです。

数字を交互に表示する回路

各デバイスの割り付けは以下のようになります。

X1:起動スイッチ

X5:停止スイッチ

M1:起動スイッチが押されたことを記憶する(自己保持する)ための内部リレー

T1:”1”が1秒表示されたことを計測するタイマー

T2:”2”が1秒表示されたことを計測するタイマー

SM400:常時ONの接点(特殊リレー)

Y10:7セグメント表示器の先頭デバイス(K1がついているためY10~Y13の4つを占有)

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回路の解説

最初にX1:起動スイッチが押されるとM1が自己保持状態になります。タイマーT1はカウントを始め、4行目のMOVP命令によってK1(整数の1)がデータレジスタD100へ格納されます。一番下の行のBCD命令によって表示器は”1”を表示します。

次にT1が1秒のカウントを終えるとT1がオンになります。するとタイマーT2がカウントを始めると同時に、6行目のMOVP命令によってK2(整数の2)がデータレジスタD100に格納されます。もともとデータレジスタD100には”1”が格納されていますが、”2”に上書きされます。この時点で表示器は”2”を表示します。

次にT2が1秒のカウントを終えるとT2がオンになります。T2がオンになると3行目のT2のB接点がオフになりますので、それまでオンしていたT1がオフになります。

しかしM1はこの時点でもオンしたままなので再度T1がカウントを始め、3行目のMOVP命令によってK1(整数の1)がデータレジスタD100へ格納されます。ここで表示器は再度”1”を表示します。

以降表示器は数字の”1”と”2”の表示を繰り返します。どこかのタイミングでX5:停止スイッチが押されるとM1の自己保持が切れます。

M1がオフになった直後に7行目のM1のパルフ接点が一瞬だけオンすることにより、MOVP命令によってK0(整数の0)がデータレジスタD100に格納されます。これによって表示器は”0”を表示します。

数字を交互に表示する回路のタイムチャート

数字を交互に表示する回路のタイムチャートは以下のようになります。

数字を交互に表示するタイムチャート

基本的には回路のところでした説明と同じです。横軸の1マスは0.2秒としていますので、5マスで1秒分だとして見てください。T2は一瞬しかオンしないために幅をあえて持たせていません。

まとめ

・数字を交互に表示させるには起動スイッチに代る条件と終了スイッチに代る条件を決める
・タイマーのK〇〇を変えることで表示している時間が変更できる
・MOVPの後のK〇〇を変えることで表示する数字を変更できる
・終了後に0を表示させるにはパルフ接点が便利

数字を交互に表示する回路について理解は深まりましたでしょうか?もし不明な点やこの場合どうなりますか?などの質問があればツイッターのDMやメール、お問い合わせページよりお知らせくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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