シーケンス制御の仕事は難しい?実際に仕事でラダー回路を使っている人が考えてみた | シーケンス制御の部屋

シーケンス制御の仕事は難しい?実際に仕事でラダー回路を使っている人が考えてみた

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シーケンス制御の仕事に興味があってもその難易度が分からない、もしくは具体的なイメージができなくて就職や転職に前向きになれないなんて思っていないでしょうか?

僕自身も実は全くの未経験からシーケンスを学び、現在はシーケンス制御(ラダー回路)を扱う仕事をしています。

数年前には国家技能検定のシーケンス1級技能士になることもできました。

そんな僕が「シーケンス制御の仕事は難しいのか?」をテーマに解説をしていきます。

僕の個人的な見解も多分に含まれることをご承知いただいた上でお読みください。

この記事は

・シーケンス制御を使う仕事に憧れのある方
・転職をしてシーケンス制御の仕事に就こうか迷っている方
・学校を卒業してシーケンス制御の関係の仕事を検討している方

におすすめです。

シーケンス制御の仕事は難しいか?

シーケンス制御が難しいか?その問いに対しては「質問が漠然とし過ぎて答えようがない」というのがまずは正直なところです。ここではその理由について説明していきます。

シーケンス制御の仕事にはどんな種類があるか?

一言にシーケンス制御仕事と言っても実はいくつかの種類に分けることができます。

シーケンス回路設計の仕事(主にソフトのシーケンス)

シーケンス制御の設計の仕事

シーケンス回路の設計の仕事は生産技術者もしくはメーカーなどから出てきた仕様書を元に実際にシーケンスのハード回路・ソフト回路の設計や機器の選定などを行う仕事です。

電気図面が読めることはもちろんのこと、設備の機械の動きをタイムチャート等から想像し、その動きの通りになるようにシーケンス回路(ラダー回路など)を作成できる高いスキルが必要な仕事です。

実際に図面を納めたあとも、設備に回路を流し込んでみてのデバッグ作業、機器の選定ミスのリカバリーなど、設備の作り出しから終わりまでの面倒をずっと見続けるため精神的・肉体的にかなり辛い仕事になるかと思います。

性格的にはエンジニア気質 ”こだわりが強い人” が向いているように思います。

制御盤制作の仕事(主にハードのシーケンス)

制御盤のイメージ

制御盤とは設備の後ろにある大きな金属製の箱のことです。その箱に入る電気配線や機器を図面通りに配線していくのが制御盤制作の仕事になります。

下記は制御盤製作の過程を表したイラストです。提供者は大阪にある制御盤製作会社の五色電機(株)で制御盤製作の実務をされているおしん🔩さんです。配線アートもされています。

制御盤の製作過程のイラスト
制御盤の製作過程のイラスト

お客様によって配線をする色や太さ、線に取り付けるマークチューブの向きなど細かな仕様が異なるため、少しでも気を抜くと全部の配線をやり直さなければいけなくなることもあります。

またその制御盤が保守点検される際にどの線がどこに向かっているか分かりやすく美しく配線する「気づかい」ができる職人的な気質を持っているかも重要な要素かと思います。

設備メンテナンスの仕事(ソフトとハード両方)

メンテナンスのイメージ

設備メンテナンスの仕事は普段正常に動いている設備が急に止まってしまった時にその原因の究明と修理をする仕事です。

設備トラブル時の緊張感は尋常ではありません。早く生産ライン復帰をさせたい生産現場の作業員やその上司のプレッシャーに耐えつつトラブル原因を突き止め、対処する冷静さとキレの良さが求められます。

その代わり普段は計器が正常範囲を示しているかや、機器の給油作業など決まった仕事をしていれば良いのである意味業務の落差の激しい仕事であると言えるかと思います。

管理職になるにつれトラブルの再発防止策を考えたりする必要が出てくるので経験値や幅広い知識が必要になってきます。

性格としてはトラブル時の緊張感に耐えられる ”良い意味で楽観的な人” が向いていると思います。

シーケンス制御を仕事に必要な知識や経験をすでに持っているか?

シーケンス制御を仕事にするためにはここで説明するような知識や経験があると有利かと思います。

工業高校や大学などでシーケンス制御を学んだことがあるか?

シーケンス制御はその独特な図や考え方から少しでも高校、大学、専門学校で経験があるだけで有利になります。

とはいえ、課題研究等で実際に仕様検討から設計、実際に回路作成とデバッグまでを通しで経験しているくらいしていないと即戦力になるのは難しいかと思います。

組み込みシステムやデジタル回路の知識や経験があるか?

シーケンス制御も元を正せば0と1の世界です。マイコンのプログラミングなどでその世界を体験しておくだけでもシーケンス制御を学ぶための入り口には立てているのではないかと思います。

シーケンス制御をものにするだけの吸収力があるか?

シーケンス制御は一朝一夕の勉強でなんとかなるものではありません。あなたにはシーケンス制御を自分のものにするだけの素質があるでしょうか?

周りにシーケンス制御を教えてくれる人がいなくても独学できるか?

職場内でシーケンス制御について教えてくれる人がいるかどうか?また、そういう人がいなかったとしても自分の力だけで学んでいけるだけの行動力と集中力があるかどうかが大切になってくるのではないかと思います。

シーケンス制御を長年やっている人はどちらかというと職人気質の方が多いような印象があります。昔ながらの「技を盗め」のスタンスでこられてもあなたは耐えられるでしょうか?

独学するための本も市販されていますので、それを参考にまずは1度勉強してみるのも1つの手かと思います。僕がおすすめするシーケンス関連の本はこちらから。

何か1つのことに真剣に打ち込んだことがあるか?

何でも良いのですが、1つのことに打ち込んだことがある人は頭の良さとか体力があるなし関係なく何かをものにするのに長けている人かと思います。

また例えつまづいたとしても人に頼るなり自分自身で立ち上がる力があるかどうかがシーケンス制御をマスターしていく際に大切になってくるのではないかと思います。

まとめ

・シーケンス制御の仕事は種類によって難易度や求められる素質が違う
・少しでもシーケンスまたはマイコンを触ったことがあると有利
・もし周りに教えてくれる人がいなくても何とかなるか自問自答してみよう

どんな仕事でもそうかと思いますが、分かり始めるまでが一番辛いと思います。

僕自身、初めのうちはシーケンス制御をあまり好きではありませんでした。

でも技能検定や仕事を通して学んでいくうちに自分自身で糸口を見つけ、それを解きほぐしていくことで今では講師ができるまで成長することができました。

正直楽な道は他にもあると思いますがシーケンスを分かったことでロジカルな思考を手に入れられたのも良かった点かなと思っています。

僕個人としてはせっかくシーケンス制御に興味があるならぜひ飛び込んでみて波に飲まれてみて欲しい。

そして光を見つけて自分で羽ばたけるようになって欲しいと思います。

今回の記事はここまで!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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