「工業高校ってなんか良さそうだけど、具体的にどんなメリットデメリットがあるの?」と思っていませんか?
この記事は
・中学を卒業したら工業高校に行こうか普通科高校に行こうか迷っている方
・お子さんが工業高校に行こうとしていて心配な親御さん
におすすめです!
僕は工業高校の機械科に行って、卒業してすぐに大手メーカーに就職して働いているよ!今では心の底から工業高校に行って良かったと思っているよ!
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工業高校に行くメリット
ここでは工業高校に行くメリットについて紹介していきたいと思います。
工業高校に行くメリットは下記の5つです。
- たくさんの資格が取れるから就職に有利
- 共通の趣味を持つ人と友達になれる
- 理数系が得意な人は授業について行きやすい
- 実習がたくさんあるから退屈な座学が少なくて済む
- 工業高校ならではの大会に出場できるかも
以下でもう少し詳しく説明していきますね!
工業高校の雰囲気を知りたい方は「只野工業高校の日常」を読んでみるのがおすすめだよ!
メリット1:たくさんの資格が取れるから就職に有利
一つ目のメリットは資格がたくさん取れるから就職に有利なところです。
例えば機械科の場合だと機械製図検定や旋盤、フライス(鉄の塊を加工して部品にする機械)などの検定、ガス溶接、アーク溶接の技能講習、危険物取扱者(ガソリンなどの危険物を取り扱う資格)、第2種電気工事士など、たくさんの資格を授業を受けながら取得することができます。
また、それらの資格は企業で働くための必須の資格である場合が多く、就職した後、すぐに仕事に就かせられるということで、企業からも歓迎されやすいため、就職がかなり有利になります。
よく、工業高校から就職すると3K(きつい、汚い、危険)な職場に行かされる、と言われることがありますが、それは工業高校時代の頑張り次第でなんとかすることができます。
たくさんの資格を持っていれば”出来るヤツ”として企業も見てくれるため、3K絶対とは言い切れませんがそういった職場に放り込まれる確率は下がってくると思います。
メリット2:共通の趣味を持つ人と友達になれる
2つ目のメリットは共通の趣味を持つ人と友達になれることです。
僕の周りではゲームが好きな人同士が友達になっていたり、アニメが好きな人同士が仲良くなっていたり、音楽好きな人同士が一緒にライブを見に行ったり、色んなつながりを見てきました。
一般から見るとちょっとオタク寄りな趣味でもオープンになりやすい雰囲気が工業高校にはあります。
友達同士で趣味や好きなことを突き詰めて行くことは、生涯に渡って良い影響があるのではないかと思います。
メリット3:理数系が得意な人は授業についていきやすい
3つ目のメリットは理数系が得意な人は授業についていきやすいことが挙げられます。
工業高校では工業系の勉強をすることがほとんどで、普通科の科目が入り込む余地は少ししかありません。
例えば電気の力率の計算であったり、機械の許容応力(機械がどれだけ耐えてくれるか)の計算であったり、理数系の勉強が普通科と比べると非常に多くなってきます。
これは元々理数系が得意で、文系が苦手。という方にはかなり恵まれた環境と言えるかと思います。
しかも普通科の物理のような理数系よりは簡単で、科目によっては電卓使用可です。
僕自身ももともと文系の科目が大の苦手だったのですが、工業高校ではそういった科目がほとんど無いに等しいため、のびのびと授業を受けて、テストもいい点を取りやすく、自分に自信を持てたような気がします。
メリット4:実習がたくさんあるから座学が少なくて済む
メリットその4は実習が多いため、座学が少なくて済むという点です。
「座学ばかりだとどうしても眠くなってしまう」「ずっと座っているのが苦手でそわそわしてしまう」そんな方にこの点はベストマッチすのではないかと思います。
僕の場合は製図の実習が好きで、我を忘れて図面を書いていた記憶があります。
その他にもガス溶接の実習や電気工事士の実習など、今まで経験したこともないようなことがたくさんできてドキドキワクワクしながら(時には心底ビビりながら)実習を楽しんでいました。
ちなみに実習で使用する機械等は1台何百万円するものも少なくなく、それを授業料だけで触れていたのは今となってはとても贅沢なことだったなぁと思います。
メリット5:工業高校ならではの大会や部活に参加できる
メリットの5は工業高校ならではの大会に出場できるチャンスがあるということです。
一番有名なところでいくと高校生ものづくりコンテストがあります。
ものづくりコンテストで優勝すると、その実績が就職面で有利になるだけでなく、精神面や技術面での向上が期待でき、人間として一皮むけることができます。
また工業高校特融の部活として、機械部や電気部、自動車部などがあり、それぞれロボットを作ったり、子供の遊具を作ったり、エコカーレースに出場するための車を作ったり、様々な活動を行うことができます。
工業高校に行くデメリット
ここでは工業高校に行くデメリットを紹介します。
工業工業に行くデメリットは以下の通りです。
- ほぼ男子しかいない
- 大学進学は推薦でないと厳しくなる
- 英語などの文系が苦手になりやすい
- 手先がある程度器用じゃないと実習についていけない
- 実習レポートを書くのがちょっと大変
下記にて詳しく説明をします。
デメリット1:ほぼ男子しかいない
1つ目のデメリットはほぼ男子しかいないという点です。
「高校では彼女を作って、手を繋いで通いたい!」なんて夢は儚く散ることになるでしょう。
特に僕が思い出深いのは夏の体育館での朝礼です。男の臭いしかしません。
昼の売店も、やきそばパンと揚げパンの争奪戦です。
その分他の高校の文化祭に行くのは楽しみにはなるのですが、それ以外は男の園だと思った方が良いでしょう。
デメリット2:大学進学は推薦じゃないと厳しい
2つ目のデメリットは大学進学は推薦でないと厳しいという点です。
メリットでもお伝えしましたが、工業高校では理数系の科目に特化して授業が行われるため、大学入試に必要な科目である、国語や英語などについてほとんど学習をしません。
まともに大学受験をしても受かる確率はかなり低いと思われるため、もし大学にいきたいのであれば推薦入試でないと厳しいものになるでしょう。
ですので、大学ありきで考えているのであれば、工業高校は向いていないと言えるかと思います。
デメリット3:安全についてめちゃくちゃ厳しい
デメリットの3つ目は安全についてめちゃくちゃ厳しい点です。
特に旋盤などの工作機械を扱う時に、先生から教えてもらった以外の手順でやろうとすると、怒号が飛んでくることも珍しくありません。
これにはちゃんと意味があって、工作機械は鉄でも削れるほどの強い力をもっているため、ちょっとでも手順を間違えたりすると、指先くらいなら簡単に飛んでしまうんですね。
ですので、先生たちは安全に対して常に目を光らせてますし、危ないことがあればすぐに止めさせるために大きな声で指導をするんです。
デメリットとして書いたのは大きな声で突然指導されるのが苦手な人もいるのではないか?と思ったからで、安全に対して厳しいことは、僕自身は良いことだと思ってます。
デメリット4:手先がある程度器用じゃないと実習についていけない
デメリットの4つ目は手先がある程度器用じゃないと実習についていけない点です。
実習ではとにかく細かい作業をすることが多いです。具体的には基盤に極小の部品をはんだ付けしたり、やすりを使って金属を0.1mm単位で仕上げたりといった実習が行われます。
元々プラモデルを作ったり、折り紙を折るのが人並にできる方は良いですが、そうでない方にとって実習が多いことはデメリットになってしまうかと思います。
就職先の企業ではさらに繊細な技術が必要なことを考えると、良いステップになるとは思いますが、いわゆる不器用な方は慎重に考えた方がいいかなと思います。
デメリット5:実習レポートを書くのがちょっと大変
5つ目のデメリットは実習レポートを書くのがちょっと大変な点です。
実習を行って、部活をして、家に帰った後は、宿題の代わりに実習レポートを書く必要があります。
その日の実習で先生に言われたポイントなどをレポート用紙にまとめる作業です。
レポートを書くのは単純な作業ではなく、記憶を辿りながら書いてみたり、時にはその時の体の動きをその場で再現して「ここはこんな感じだったかな・・・?」とか独り言を言いながら思い出しながら書くことが必要になります。
文字だけでなく、時には表や図を手書きで書いて分かりやすくまとめる技術も必要です。
これを楽しんでやれる人はそんなに多くないと思うのでデメリットとしてあげさせてもらいました。
工業高校に行くメリットデメリットまとめ
この記事ではメリットとして
デメリットとして
を紹介させてもらいました。
僕自身は工業高校に行ったことでたくさん資格が取れ、自分に自信が付き、いい会社に入ることもできたので、心の底から工業高校に行って良かったなと思っています。
今迷われている方も、ご自身にとって最良の選択ができることを願っています。
工業高校の雰囲気を知りたい方は「只野工業高校の日常」を読んでみるのがおすすめだよ!
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