遅延回路ってどんなもの?

今回は遅延回路について記事を書きたいと思います。

そもそも”遅延回路って何??”って
思われる方もいるかもしれません。

簡単に言うと、センサの信号のONを
ちょっとだけ遅らせてPLCが受け取れるようにすることです

ここで
”えっ!?センサの信号を遅らせちゃって大丈夫なの??”
思われる方もきっとみえますよね??

それが、大丈夫なんです。というか遅延が無い方が
問題になってしまうこともあるのです。

簡単に回路を作ってみました。
入力はすべてリミットスイッチとしています。

左側の五つがセンサーの接点。
右側の五つが遅延=タイマーです。

動作の回路を作る際に、
何故、センサーの接点を
直接入れない方がいいのか、
それには二つ、理由があります。


①チャタリングにより誤動作してしまう。

特に機械式センサーや、
光電センサーなどで起こる問題になります。

機械式のスイッチはバネとアームで
構成されています。
検出体によってアームが押されると
スイッチがオンする仕組みなのですが、
その時に問題が起こります。

それは接点バウンドです。
検出体がアームに当たった際に
ちょうどバスケットボールが
弾むように、接点が何度も
オンオフを繰り返してしまいます。

光電スイッチの場合も
同じような問題が
起こることがあります。
それは外乱です。
光電スイッチは名前の通り
光を検知してオンオフする
スイッチです。
ワークだけを上手く検知して
くれたら良いのですが、
そうならない場合があります。

それは周辺機器をワークと
勘違いしてオンオフしてしまう
外からの乱れ、外乱です。

これらのチャタリング
(細かいオンオフの繰り返し)が
起こると、本来1度だけのオンで
正常に動くはずの機械部が
上手く動かなくなったり
誤作動もしくは動かなくなったり
してしまいます。


②品番検知時に誤読み取りしてしまう。

生産設備や検定盤には ワークや治具に
品番確認のための ドグ(センサの相手)が
ついており、それを読み取るための
品番確認センサー
同時についている場合があります。

またワークがあるかないかの
ワーク確認センサーも同時に
ついている場合があります。

もしこの
品番確認センサー
ワーク確認センサー
同じ位置についていたとして
センサー接点のみで
正常に品番が読み取れると
思いますか?

答えはノーです。

品番を読み取るリミットスイッチと
ワーク確認のリミットスイッチが
オンするタイミングがバラバラなため
ワーク確認センサーがオンした
時点でたまたまオンしている
品番センサーの信号だけが
読み取られてしまうからです。


このようにセンサー接点を直接
動作回路に組み込むには
少し難があるのです。

そこで遅延回路を使用するわけです。
遅延回路を使うと

①のチャタリングについては
無視をすることができ、
確実に安定してセンサー接点が
オンした時のみ、信号をPLC内で
処理することができます。

②の品番確認の誤作動についても
品番確認用LSの遅延タイマーと
ワーク確認用LSの遅延タイマーとの
時間差をあえてつくることで
品番確認用LSが確実にONしてから
ワーク確認センサがONすることで
品番の読み間違いを防ぐことができます。
T1とT2は0.5秒のタイマーを使用。
T3とT4とT5については0.2秒
タイマーを使用しています。

このようにセンサーの接点を
直接使うでなく、遅延回路を
設けることで、誤作動の少ない
安定した回路を作ることができます。

場合によってはセンサー接点を直で
使った方が都合のいいことも
あるかと思いますが
基本的にはこの遅延回路を推奨いたします。


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リレーってなに?

今回の記事はこんな方におすすめ!

”シーケンスのことが何も分からない”

”ソフトではリレーを扱ってるけど
 ハードになると全く分からない”

今回は電磁リレーについて解説します。



リレーとは

皆さんも運動会等でリレー競技に出たことがあるかと思いますが、電気回路の中のリレーも同じような役割をします。

運動会でのリレーは前の走者から次の走者へバトンを
“繋いで”チームとしての結果が出るように頑張りますよね?

電気回路の中のリレーもこのセンサー等の機器にから来た信号を
他の機器に“繋いで”、設備全体が上手く働くように機能します。


リレーの働き

上で紹介した通り、リレーは機器と機器とを
繋ぐ役割をしています。例えば24Vの信号を使って、
100Vの回路を動かしたりできます。
また信号が来たら、つながってた機器をOFFしたりできます。

身近な例でいうと、自動ドアや、車のウインカーなどにも
使われています。ウインカーをONするとカチカチいいますよね?
あれはリレーがON、OFFする音なんです。


リレーの上面を見てみましょう

下の写真がリレーの外観です。
生産設備の制御盤の中にはこいつの仲間が
きちんと整列して収まっています。

最近の設備でこそ、PLCの発展によって
ハードのリレーは減ってきてはいますが、
昔はPLCなしで、このハードのリレーのみで
設備が動いていたことになります。
と、いうかまだ現役で動いているものも
ぜんぜんあると思います。
改造や修理をしようものなら地獄をみるでしょうね。

今回はオムロンのリレーを例に説明していきます。
皆さんはA接点とB接点についてはご存知でしょうか?

リレーの中にもA接点とB接点が入っているのですが
スイッチとは違ってこの写真のリレーには
4セットのA接点とB接点が入っています。

写真の左右に数字が書いてある図があると思います。
一番左で説明しますと、9番がコモンと呼ばれる
共通線になります。

図の通り、通常はリレーがOFFしており、
9番と1番がつながっています。
この組み合わせがB接点になります。

信号が来て、リレーがON(励磁)すると
今度は9番と5番がつながることになります。
この組み合わせがA接点になります。

その他の図についても同じ説明で
A接点とB接点が4セットあるの意味が
理解頂けたのではないでしょうか?

また先ほどの写真の一番下にあります、
13番(-)と14番(+)が電源(信号を受けるところ)
なります。電圧がかかるとONします



リレーの裏面を見てみましょう

裏面にも番号がありますね。あと端子もあります。
この数字たちには見覚えがあるかと思います。
そうです、先ほどの図に出てきた数字と同じですね。


ソケットを見てみましょう

先ほど紹介しました、リレーの裏面の端子が
このソケットに刺さります。
そして、内部で上下にあるビスへと
分散されています。

ソケットが無かったら
リレーの端子に、線を1本ずつはんだづけしないといけません。
ソケットに感謝ですね。

ソケットにも数字がありますが前述の通りです。

  


リレーの側面を見てみましょう

右下にあるのが13、14の端子、つまり電源の端子です。
ここに電圧がかかると、水色の部分のコイルが励磁します。

透明ケース内の左下にあるのがリレーの接点です。
今は電源をつないでいないので
接点レバーは左に寄っています。
つまりB接点がつながっている状態です。

電源をつなぐと、接点レバーが励磁したコイルに引っ張られて
右側に寄ります。つまりA接点が繋がっている状態になります。


ソフトでのリレーは?

下の図の一番右のものになります。
ソフトのリレーは使用個数がぼぼ無制限です。
今まで使い切れているのは見たことがありません。

リレーは状態を記憶しておいたり、
機器を動かし続けたりするために
なくてはならないものですから
原理をしっかりと理解して、後輩君たちに
説明できるようにしましょうね。

 


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ST言語ってなに?

今回の記事はこんな方におすすめ!

 ”LDとかSTとか訳が分からない

 ”基礎知識としてSTを知っておきたい

 今回はSTについてお伝えします。


ST言語とは

 ST(structured Text)

 ストラクチャードテキストの略で

 直訳すると構造化テキストという

 意味になります。

 数値演算式やデータ処理が得意で、

 ラダーが苦手としている用途で

 効果を発揮します、


もう少しかみ砕くと

 ラダー(LD)でカッコ付きの

 計算をしようとした場合

 最初に二つの式に分け、

 それぞれの計算結果を

 メモリに格納する必要があります。

 しかし、STを使えば以下のように

 1行で完結することが可能です。

RESULT:=(INPUT1+INPUT2)/(INPUT3+INPUT4);

 上で紹介した通り、ラダーの弱点をフォローできる

 言語だといえますね。

 どうですか?理解できましたか?

 


ST言語の記号の種類

 代入    : =

 括弧    ( 式 )

 比較    < > = <> >=

 数値演算  + - * /

 論理演算  NOT AND OR EXOR

 制御文   IF CACE ELSE OF

 見慣れた記号から、他の言語と共通するものも

 多数ありますので、なんとなくは意味が

 理解できるかと思います。


覚えておくべき記号は?

 使い方にもよりますが、よく使用するのは以下のものかと

 思います(至極個人的な意見ですが笑)

 

 IF ○○ THEN・・・○○で指定されたデバイスが

             ONかOFFしているかを見て

             出力を変えます。

 CACE ○○ OF・・・○○で指定されたデバイスが、

             その下に続く条件と一致した場合に

             指定された整数で出力する。

 ELSE ○○・・・上記条件に当てはまらない場合には

          ○○の値を出力する。

 

 またラダー図で置き換えた時には

 NOTがB接点、ANDが直列回路

 ORが並列回路を意味します。


もっとレベルアップしたい方へ

国家技能検定というのをご存知でしょうか?

国家、つまり国が認めた技能検定です。

これを取得できれば、就職、再就職、

または職場、世間での地位確立に一役買ってくれます。

今回ご紹介した内容に関連する検定ですと

電気機器組立 シーケンス制御作業が当てはまります。

最近色々な方と話す機会があるのですが

まだまだ知名度は低いようです。

今のうちに取得できれば

頭一つ分でも有利になってくるかと思います。

はっきり言って取得するのは大変です。

私自身も取得するのに4年かかりました。

でも諦めないでください。4年かかったけど

合格できたんですから。

合格の手助けとなる問題集を載せておきます。

必要な方は見てみてくださいね。

 

 

なお、新刊の発売は今年2018年の6月ごろの発売に

なるかと思います。


 

 

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FBDってなに?

今回の記事はこんな方におすすめ!

”FBDとかLDとか訳が分からない”

”基本的な言語がどんなものか知りたい

今回はFBDの問題について攻略法をお伝えします。


FBDとは

 FBD(Fanction Block Diagram)

 ファンクションブロックダイアグラムの略。

 直訳すると機能ブロック図。

 複数の機能を組み合わせた制御を一つの部品として扱い、

 一つの命令のように簡素化したものを扱う。


難しくて良く分からなかった方へ

 簡単に説明をすると

 ある箱にデータを投げ入れると

 自動計算されたデータが出てくる。

 その箱がファンクションブロックです。

 それがたくさん集まったものが

 ファンクションブロックダイアグラムと呼ばれます。


ファンクション記号の種類

 ファンクション記号には以下のようなものがあります。

 数値演算 ABS SQRT EXP SIN COS

 算術演算 MUL DIV MOD ADD SUB

 論理演算 NOT AND OR XOR

 比較 GT GE EQ LE LT NE

 選択 SEL MAX MIN

 ビットシフト ROL ROR SHL SHR

 パッと見は訳が分からないですが、

 英語の意味を考えると分かるものも多数あり、

 また比較の記号や、ビットシフトの記号はほとんど

 使用したことが無いです。


覚えておくべきファンクション記号は?

 私の経験測になりますが、

 算術演算と数値演算、選択のファンクション記号の

 使用が圧倒的に多いです。

 ですから、以下にマストで覚えるべき

 記号とその意味をまとめます。


算術演算のファンクション記号

 ◎ABS・・・絶対値

 ○SQRT・・・平方根(ルートのこと)

 △EXP・・・指数関数(ネイピアの比のこと)

 △SIN・・・三角関数のサイン

 △COS・・・三角関数のコサイン

 ABSは頻度が高めです。

 SQRTはたまに使用する程度でしょうか。


数値演算のファンクション記号

 ◎MUL・・・掛け算のこと。

 ◎DIV・・・割り算のこと。

 △MOD・・・割り算のあまりのこと。

 ◎ADD・・・足し算のこと。

 ◎SUB・・・引き算のこと。

 MUL DIV ADD SUBの四則演算については

 使用頻度がかなり高めです。

 MODは1回見たことがある程度でしょうか?

 念のため覚えておきましょう。


選択のファンクション記号

 SEL・・・私もわかりません。すみません笑

 MAX・・・最大値のこと。

 MIN・・・最小値のこと。

 複数の入力に対して、最大値、最小値を

 選び出すのに使用します。


 

国家技能検定というのをご存知でしょうか?

 国家技能、つまり国が認めた技能検定です。

 これを取得できれば、就職、再就職、

 または職場、世間での地位確立に一役買ってくれます。

 今回ご紹介した内容に関連する検定ですと

 電気機器組立 シーケンス制御が当てはまります。

 最近色々な方と話す機会があるのですが

 まだまだ知名度は低いようです。

 今のうちに取得できれば

 頭一つ分でも有利になってくるかと思います。

 はっきり言って取得するのは大変です。

 私自身も取得するのに4年かかりました。

 でも諦めないでください。4年かかったけど

 合格できたんですから。

 合格の手助けとなる問題集を載せておきます。

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 なお、新刊は今年2018年の6月ごろの発売に

 なるかと思います。

 興味のある方は見ていってください。


 

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シミュレーションモードってどうやるの?

今回の記事はこんな方におすすめ!

”シミュレーションモードがあるのは

 知ってるけどどうやればいいか

 分からない”

”デバッグをしたいが、

 いちいち設備のところまで

 行くのが面倒だ”

今回はそんな方たちのために、

シミュレーションモードとはなにか?と

簡単ではありますが、起動方法、

操作方法についてご紹介します。

 


シミュレーションモードとは

 シミュレーションモードは

 GX works2に標準装備されている

 機能で、PLCや設備に接続しなくても

 仮想PLC上でデバッグ作業ができます。

 デバッグとはバグを見つけて

 それを修復、改善することを言います。

 余程経験豊富か、天才ではない

 大抵の回路設計者はこのデバッグ作業を

 トライアンドエラーを繰り返して行うことになります。

 


シミュレーションモードの起動方法

 まずは新規作成より、適当にプロジェクトを開きます。 

 

 Qシリーズの03UDEというモデルを選んでみました。

 

 次にデバックしたい回路を作ります。

 今回はシンプルに起動ボタンで自己保持がかかり、

 ランプが点灯、ストップボタンで

 ランプが消灯する回路を作りました。

 

 次にメニューのデバッグをクリックして、

 

 シミュレーションの開始をクリックします。

 

 するとPC書き込みが自動的に行われます。

 もちろんこれは仮想のPCなので

 現物を用意する必要はありません。

 書き込みが完了したら閉じるを押します。

 

 最初は必ずエラーになるので、

 ストップを選択後、リセットをクリックし、

 

 再度RUNをかけることで、

 エラーが解除されます。

 

 シミュレーションをかける前はこんな感じだった回路が、

 シミュレーションを起動するとB接点のX5が導通状態になって

 いるのが分かります。

 

 次にX0にカーソルを合わせ、

 「Shift」+「Enter」(強制ON)を押すと、

 X0が導通状態になり、ランプ点灯補助の

 M100が自己保持し、Y10のランプ出力が

 ONしたのが分かると思います。

 リアルな回路のような動きではありませんか??

 

 再度「Shift」+「Enter」を押すと、

 X0は非導通状態になりますが、

 ランプ点灯補助のM100の自己保持は

 継続しています。

 

 次にX5にカーソルを合わせ、

 「Shift」+「Enter」を押すと、

 B接点であるX5が非導通状態になり、

 M100の自己保持が切れます。

 このように、PC画面上だけで

 実際にスイッチやセンサがONした状態を

 再現できるのが、シミュレーションモードです。


どんな場面で使うの?

 リアル設備で考えると

 設備に回路を入れる前から、

 不具合を見つけることができるので

 設備完成前からデバッグをかけることができ

 設備制作と回路デバッグをラップさせて

 進行していくことができます。

 納期短縮と、品質向上が行えるという点で

 非常に有意義ではないかと思います。

 

 また、技能習得の視点から考えた時に

 私はこの機能を使って画面上だけで練習が

 できないか考えています。

 練習機器やPLCは持ち運ぶだけでも大変ですし、

 もしそれが会社の備品だった場合

 そもそも持ち出すことが不可能な方も

 いると思ってます。

 

 もしこれが可能になったら、

 GX Works2の体験版と自身のノートパソコンのみで

 練習が可能になりますからね。

 操作性は現物には敵わないかと

 思われますが、喫茶店でコーヒーを飲みながら

 至って冷静に、至って平穏に練習ができるなら、

 それはそれは素晴らしいことだと思います。

 そういう状態の方が、回路のアイデアも浮かんで

 来やすくなるのではないかなぁと思いますし。

 

 毎日記事を書くだけで精一杯ですが

 近いうちにアイデア出しだけでも

 できていけたらと思ってます。


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最後までお読み頂きありがとうございました。

 

このサイトを立ち上げた理由

今回は表題の通り、私がこのサイトを立ち上げた理由について身の上話も含めてお話しようかと思います。


私の経歴

私は高校卒業後、地元のある程度名の通った企業に就職しました。工業高校の機械卒だったこともあり、生産設備の組み付け業務を任されていました。

当時の先輩・上司たちは、悪い人たちではありませんでした。仕事はできるし、休憩中も明るく親しく声をかけてくれる。

しかし、業務時間中は自分たちの仕事が忙し過ぎて、私は完全に置き去りにされ、任された仕事をどこまでいつまでにやればいいのかも分からなかった。納期に遅れ、叱られ、怒られ。相談するにもたらい回しにされる。さっきも書いた通り、悪い人たちではなかったのですが、面倒見という点では本当にひどい人たちでした。これもサイトを立ち上げた理由の1つです。

5年間そこで修行し、何とか国家技能検定の機械組立仕上げ2級、そして1級を取得することができました。

その後、教育部門からお声掛けがあり、異動をすることになりました。技能検定の1級も取得していたので、すぐに職業訓練指導員の免許を取得させてもらい、社内外から来た受講生へ授業を行う毎日でした。

生産設備の組み付けをやっていた経験を生かし、機械や空気圧、ロボットなど幅広い講座をやっていく中で、まだまだ電気系の知識が不足していることを感じ始め、そこで目をつけたのが、このサイトのメインである国家技能検定の電気機器組立1級 シーケンス制御作業でした。

初めは2級から受けようかとも思いましたが、上司たちからは1級以外意味がないと言われ、変なプライドもあり、いきなり1級にチャレンジすることになりました。

先輩や後輩が電気関係の仕事をしているのを、多少はプログラム作業はやっていたことはあっても、ほぼ横で見ていただけの人間がいきなりシーケンスの1級を受けるというのは、今思えばかなり無謀だとも思うのですが、当時はまだ若かったですし、飛び込んでみないと分からないという気持ちも大分ありました。


シーケンス1級にチャレンジ

1年目

過去問もまともに解けないまま、初めてのシーケンス1級の試験を受けました。学科試験はたくさん勉強をしました。ペーパー試験はそこまで点を取らなくても大丈夫と言われており(後にこれが嘘だと知る)適当にやりました。

次に実技試験です。配線に時間がかかり過ぎ、配線間違いもあり、問題は何が書いてあるか訳が分からない。デューティー比って何だ?同時押しって何だ?撃沈でした。受験料21000円が無駄に。

 

2年目

次の年も同じように試験を受けました。幸い学科だけは合格してたので免除になり、残りは実技ペーパーと実技試験です。実技ペーパーは昨年と同じく適当にやり、実技試験は昨年よりはいいものの、やはり読解力と応用力不足で落ちました。受験料17900円が無駄に。

 

3年目

その次の年は実技ペーパーについて過去問をやりまくり、自分の中でやり方が固まり、割と良い点を取ることができましたが(役所まで点を聞きに行きました)、やはり実技で苦戦し、落ちました。17900円が無駄に。

4年目

そしてその次の年、実技ペーパーは満点を獲得し、実技試験は過去問をやりまくり、合格することができました。受験料17900円。


合格のための力に

ある程度実力があっても(私は実力無いですが)、合格することがなかなか難しい方もきっと世の中にはたくさんいるんじゃないか。不合格の度に悔しい思いをして、上司に何で何でと責められ、お金も毎回持っていかれ(私の場合74700円)、もう辞めたくなっている人もいるんじゃないか。

何かしらの支えがあれば、合格できる人がいるんじゃないか。そんな人たちの力になりたい。それが私がこのサイトを立ち上げた理由です。

私の持てる知識はどんどん出して行きたいと思ってますので、コメントやメール、ツイッターでのコメントは遠慮なく、ください。

今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

モメンタリとオルタネイト

今回の記事はこんな方におすすめ!

“モメンタリって何?
  オルタネイトって何?”

“オルタネイトのやり方って
  1種類しか知らないけど
  他にもあるの?”

ボタンを押している間だけ
動くようにしたりだとか、
ボタンを押すとモードが
切り替わるというのは
このモメンタリと
オルタネイトを知ることで
対処することができます。

 


モメンタリとは

簡単に説明すると
ボタンを押している時だけ
ONするスイッチを想像して
もらえればいいかと思います。

スイッチとランプの
動作で説明すると、
スイッチを押したら
ランプが付き、
スイッチから手を離すと
ランプが消えるという
動きになります。

回路で表すと
こんな感じになります。


生産設備での使用のされ方

生産設備では各個動作の動きで
ほぼ毎回出題されています。
ボタンを押している間だけ
コンベアが左行する、などです。


オルタネイトって?

オルタネイトはモメンタリと違い
ボタンを押す度に、ON・OFFが
切り替わることをいいます。

スイッチとランプの動きで
説明すると、スイッチを押すと
ランプが点き、
スイッチから手を離しても
ランプは点いたまま。
次にもう一度
スイッチを押すとランプが消え、
スイッチから手を離しても
ランプは消えたままになります。


生産設備での使用のされ方

自動運転のモード切替の
部分で使用する事が多いです
先ほど説明したのと同様に
ボタンを押して
ランプが点いている時は
Aモードとして扱い、
再度ボタンを押して
ランプが消えたときは
Bモードとして扱います。


オルタネイトの回路の組み方

オルタネイトの回路は作り方が
私の知る限り3種類あります。
名前は私が適当に付けていますので、
ほかの方に伝えるには
図を使ってくださいね。

①歩進方式

②パルス方式

③FF方式

以上3種です。


①歩進方式

歩進方式は以下の4つの動きで
構成されます。

1.ボタンが押された記憶
2.ボタンが押された後に
ボタンが離された記憶
3.ボタンが押された後に
ボタンが離され、
再度押された記憶
4.ボタンが押された後に
ボタンが離され、
再度ボタンが押され、
再度ボタンが離された信号

ボタンが押されたことと
離されたことを逐一記憶して
順番通りに動いていることを
回路で確認します。

回路としては以下のようになります。

回路にまだあまり慣れていない
初心者から中級者の方
おすすめです。

これが理解できたら
リアル設備の
歩進回路(ステップ回路も)も
割と簡単に理解できると思います。


②パルス方式

パルス方式は
1スキャンの信号で
自己保持のON・OFFを
切り替える方式です。

回路図は以下のようになります。

X0が押されると
M0コイルがONし
自己保持状態になります。
再度X0が押されると
自己保持されていたM0が
解除されます。

ボタンを押す度に
これが切り替わり、
オルタネイトとして働きます。

スキャンを理解している
中級者の方におすすめです。


③FF方式

FF方式は専用命令を
使用します。
FFはフリップフロップの略で
0または1の信号を記憶するものに
なります。
動きとしては信号が入る度に
0と1が交互に切り替わります。

信号側は特にパルス化してやる
必要はなく、普通のA接点などで
大丈夫です。

回路としては以下のようになります。

たった1行だけ。
とてもシンプルですね。
時間の限られる作業で
使うなら絶対に
これをおすすめします。

リアル設備で使うなら
しっかりと周知徹底してから
使ってくださいね。
この命令自体を知らない方も
多いでしょうからね。


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今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

バッファメモリってなに?

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“バッファメモリって聞いたこと
  あるけど何か分からない”

“サーボの回路は
  何がなんだか分からない”

今回はちょっと検定から離れて
QD77またはQD75で
使用されるバッファメモリに
ついて紹介します。


バッファメモリってどんなもの?

皆さんが普段使用している
PLCがありますよね?

あとはサーボモータと
サーボアンプ。
あとは位置決めユニットとか
インテリジェントユニットとか
呼ばれて入力カードや
出力カードの隣に刺さっている
QD77やQD75があります。

このPLCとQD77って
大体同じぐらいの大きさで
同じくらいの重さですが、

実は、頭の回転の速さが違うんです。

皆さんの周りにも
仕事ができる人間
(スマートさん)と
仕事ができない人間
(スローさん)とが
いると思いますが、
スマートさんとスローさんが
一緒に並んで仕事をすると
必ずトラブルがおきますよね?

だから並ばせずに
別の仕事をさせて、
スローさんが仕事を終えたら
スマートさんに完了した仕事を
デスクトレーに入れて渡し、
スマートさんが処理するんです。

実はPLCとQD77も
仕事ができる早さが
違っているので
同じ事が起こるんです。
スローさんとスマートさんと
同様に並んで仕事ができないから、
デスクトレー=バッファメモリに
データを入れて、お互いが処理できる
タイミングで処理をしているんです。

どうですか?なんとなく
イメージできましたか?


使用する命令

バッファメモリに値を書き込むには
MOV命令を使用します。

MOV命令はある値を
どこかに書き込んだり、
どこかからどこかに
コピーができます。

バッファメモリに書き込む場合は
こんな形です。
(MOVP K1 U0¥G1500)

MOV:書き込む命令
P:1scanのみON
K1:整数1
U0:0ユニット目
¥G1500:バッファメモリ1500番

ちなみにバッファメモリは
番号ごとに役割が決まっていて
1500番の場合は
位置決め始動番号という
番号を指定する時に使用します。

MOV命令でそのまま作ると
条件が揃っている間、
スキャンの度に
書き込みしてしまうので
それを防止するためです。

条件の方をパルス化しても
良いかと思います。

先ほど整数1を
バッファメモリに書き込みましたが
これは位置決め始動番号の1を
指定したことになります。

位置決め始動番号には
移動時の速度や、移動先の場所、
あとは移動後の待機時間などを
事前に書き込んで置きます。

そしてY10に信号を入れることが
トリガーとなって、
サーボモータが動き出します。

まず番号をいれて、
それから動けって命令をかける
2段階の信号で動かします。

(Y10はインテリジェントユニットが
0スロット目に刺さっている
場合になります。)

他にも異常をリセットしたり、
現在のサーボモータの位置を
記憶していたり、
色々な役割を持っています。
理解し出すとなかなか
面白かったりするのですが、
少しとっかかりにくいところは
ありますよね。。

バッファメモリの使い方に
ついてはまた別の機会に紹介しますね。


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DSWから数字を取り込むには?

今回の記事はこんな方におすすめ!

 ”DSWは知ってるけど
  使い方は全く分からない”

 ”ある程度経験はあるのに
  この機器は使ったことがない”

今回はDSW=デジスイッチについて紹介します。
別名サムロータリスイッチです。



DSWの中身って?

そもそも、DSWの中がどうなっているかというと
4つのON,OFFの入力で成り立っています。

2進数はご存知ですか?
実はこの2進数の理解が今回のカギとなります。



10進数はどんなもの?

10進数は数字が一つづつ増えていき
0,1,2..7,8,となり後一つ数字が増えると
『1』『0』(じゅう)になります。

つまり10になるときに桁上がりしてます。
分かりますか?当たり前すぎて分からないかな笑

2進数はどんなもの?

それが2進数となると
0,となり、あと一つ数字が増えると
『1』『0』(イチゼロ)になります。

つまり2になるときに桁上がりしているんです。
難しいかと思いますが、
ここまでは確実に理解して次へ進んでくださいね。



DSWのお話

DSWはカチカチとスイッチを押すと表示されている
数字が一つづつ増えたり、減ったりします。

それと同時に内部の4つの信号が
表示されている数字に合わせて
ONまたはOFFするようになっています。

例えばが表示されている時は
内部では0000というように
すべての信号がOFFしています。

次にが表示されている時は
内部では0001というように
一番下の桁に1が登場しましたね。

では次に2が表示されている時は
内部はどうなると思いますか?
先ほど学習した2進数の考え方で
少し思考してみてください。

正解は0010です。
どうですか合ってましたか?

では次は3が表示されている時は
内部はどうなりますか?

正解は0011です。
先ほど桁上がりして再度1が追加されたので
こうなります。



DSW表示と変換後の2進数

こんな感じでDSWで表示できる
すべての数字0~9を2進数で表すと

0→0000
1→0001
2→0010
3→0011
4→0100
5→0101
6→0110
7→0111
8→1000
9→1001

このようになります。

ここまでは大丈夫ですか?
難しかったり、引っかかる場合は
もう一度読み直してくださいね。



PLCへの取り込み方

では、次はこの2進数をどうPLCに
取り込むのかですが、これは専用の命令があります。
『BIN』命令です。

回路で見るとこのようになります。
意味としては以下のようになります。

BIN→BCDデータをBIN変換する
(BCDとは:2進数の値を4桁用いて、
10進数における1桁分の値を表現する方法
BINとは:2進数のこと)
つまり、デジスイッチの表示は2進数で10進数を
表現していますが、それを単純に2進数に変換することです。
PLC内部では2進数でしかデータを扱うことができないのです。

K1→4ビット分のこと。
X0C→デジスイッチの一番右の(若い)番号。

つまり、X0CからX0D、X0E、X0Fの4つ

D80→変換された2進数を保管して
おくための箱(データレジスタ)

動作としてはPB1が押されたら、
現在デジスイッチが表示している数を
2進数に変換してD80にいれる。
という形になります。


DSWの用途

 例えばデジスイッチに表示されている数分だけ
サイクル動作を繰り返して
完了したらサイクルを終了するだとか、
起動時にデジスイッチの表示と同じ数字を
DPLに表示するだとかです。

また使用の際には
自動運転中にはこの数字取り込みを禁止するだとか 
少し気を付けないといけないこともあります。

ちょっと古い設備ではDSWを使っての品番切替など
 もあったりしますので、
しっかりと回路の作り方を
頭に叩き込んでおいた方が良いでしょう。


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停電保持って何?

今回の記事はこんな方におすすめ!

 ”停電保持って何なの?”

 ”停電した時にいつも復帰に時間がかかる”

今回は停電保持について説明します。



停電保持とは

落雷などによって、設備電源が
突然落ちてしまったときに
電源が落ちる前のワークの状態や
ユニットの加工の記憶等を
残して置くことをいいます。



停電保持をする目的とは

もし停電保持をしていない
設備が突然、落雷による
停電に見舞われた場合、
どうなると思いますか?

もし停電保持をしていないと
ワークがどこにあるか
加工が終わっているか、
終わっていないか、などの
生産に必要な情報が失われてしまうため
結果、設備内のワークを
人の手によって取り出す作業や
ユニットを各個操作によって
原点位置に戻す等
時間や廃棄のムダを
生んでしまうのです。

停電保持をすることによって
電源が復帰した後も
落ちる前の続きから
移載や加工ができるため、
異常処置のムダや
ワークの廃棄ムダを
無くすことができます。


三菱のシーケンス制御の場合
通常は
内部リレー(M ○○)
使用しますが、
停電保持をさせたい場合には
ラッチリレー(L ○○)
使用します。

これで自己保持などを作ってやることで
停電後も記憶が残ったままになります。
(実際には復電後に1SCANだけONするのですが
ややこしくなるので考えなくていいです)

自己保持回路で表すとこんな風になります。

 

またセットリセット命令
構成する場合もあります。

一般設備では異常が発生したことを
停電保持しなければならないので
ラッチリレーを使用します。

また、回路入力の時間を
削減するために、セットリセット
回路を組むと良いです。

セットリセットで組んだ回路はこちらになります。

 

もしこれを自己保持で回路を組むと

ちょっとだけ長くなりました。
慣れた方ならそんなに時間もかからず入力できるかと思います。
でもセットリセットの方が早いです。

 


データレジスタの数字を停電保持するには??

少し応用(?)して、データレジスタという
数字のデータを保管する箱にも
ラッチをかけることができるので
紹介させてください。

左のウインドウのパラメータ→PCパラメータをダブルクリック。
すると以下の画面が開きますので。

右上のデバイス設定タブを開き、範囲を入力。
今回はD80~D90の範囲にラッチをかけるようにしています。

こうしておけば、例えばD80に入っている7という数字が
復電後も残ることになります。

回路を作っているだけではなかなか触らないところなので
初めて知った方も多いのではないでしょうか?

停電してしまっても、復電後も同様の使用で
動かなければいけないという場合には
この方法を知っているとかなり楽になります。

今回紹介しました停電保持は
実際の生産設備でも活用できます。
同様の仕様で組むことができれば
ワンランク上の、生産現場さんや生産技術の方々
もしくはクライアントから
感謝される設備にできるかと思います。
仕様になければ少し手間はかかりますが
提案してみてもいいかもしれませんね。


 

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