「機械保全技能士の資格って取って本当に役に立つの?」と思っていませんか?
私の周りでも機械保全技能士の資格に対して「そんな資格とっても意味ない」だとか「現場に出てなんぼだろ?そんなの」とか言ってくる先輩がいました。
この記事では
・機械保全技能士1級を取った筆者が「あまり役に立たなかったな」と思う点
・機械保全技能士1級を取った筆者が「役に立ったな」と思った点
を紹介していきます!
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機械保全技能士の資格は役に立たないのか考えてみた
ここでは実際に機械保全技能士1級を保有している筆者が「機械保全技能士の資格は本当に役に立たないのか?」を考えて
①役に立たなかった点
②役に立った点
の2つの観点で説明していきたいと思います。
機械保全技能士を取得してもあまり役にたたなかった点(デメリット)
ここでは機械保全技能士1級を持っている筆者が「機械保全技能士を取ったけど…うーん、あんまり役に立ってないな」と思う点を紹介していきます。
これから機械保全技能士を受験するべきか迷っている方におすすめです。
実物を見て判断する試験ではなく実力がついたか不明だった
機械保全技能士には実技試験があります。しかしながら「実技」と名前が付いているにも関わらず、機械部品などの実物を見て判断する問題はありません。
どちらかというと筆記試験に近いような形態なので「これは本当に技能が身についているのか?」と考えた時にちょっと怪しいのではないか?と思うようになりました。
先輩に聞くと「昔は実物の機械部品や作動油、バルブとかを見て判断する問題が出題されてたよ?」というので、途中から今の筆記試験に近い形の試験に変わったみたいです。
昔のままの実物を見て判断する試験を受けたかったな。
自分の会社では発生しないような破損の問題が出題された
機械保全技能士で出題される問題は、機械部品~作動油までかなり幅広いです。
一方、私の会社で使われている設備に使われている部品などは限られています。
機械保全技能士の問題で出題されているすべての破損(壊れ方、汚れ方など)が仕事の中で活かせるかと考えた時に「うーん、全部は活かせないかな」と思いました。
会社で取り扱ってる設備の幅が広い(色んなものを色んな作り方で作ってる設備がある)なら、知識を活かしきれるとは思いますが、超が付くほどの大手でない限りは、役に立たないかもと思います。
もちろん自分の会社で使われるものについては役にたつけどね!
取得できたが昇給はしなかった
機械保全技能士を取得した年の僕の業績査定は、例年とさほど変わりませんでした。
どうして査定が例年と変わらなかったのかは上層部しか知る由はありません。
僕が考えるに、機械保全技能士を持っている人はその他の技能士を持っている人に比べて人数がかなり多い(=希少価値が低い)からだと考えます。
もし他の技能士が取れそうな環境下にあるんだったら、他の技能士を取得しておいた方が希少性が高くて評価されやすいような気がします。
これは会社の考え方次第かな。一部の会社では資格手当が出ることもあるよ!
機械保全技能士を取得して良かった点(メリット)
ここでは機械保全技能士1級を持っている筆者が「機械保全技能士取得して良かったな!」と思う点を紹介していきます。
これから機械保全技能士の取得を考えている方におすすめです。
担当設備の見え方が変わった
機械保全技能士を取得する前と後では自分が担当している設備の見え方が変わりました。
具体的に言うと知識が付いたことにより、
・普段は開けないカバーの中に実は機械保全検定で勉強した歯車が使われていることを想像できるようになった
・給油をしていなかったベアリングに「あれ?このタイプのベアリングって本当に給油は必要ないんだっけ?」と思えるようになった
今まで当たり前だった作業を「本当にこれでいいのか?」と疑えるようになりました。
これは本当に大きなことで、保全の仕事である「設備を正しい状態に保ち、壊れにくくする」を実現するには必要不可欠なことだと思います。
この点に関して僕は機械保全技能士1級を取得できて良かったなと思います。
これは本当に自分の中で大きかった!設備が透けて見えるようになった(言いすぎ)
自分の会社で発生しそうな破損について考えることができるようになった
自分の会社の設備で発生しそうな破損について考えることができるようになったと思います。
具体的には軸の破断や油圧バルブの破損についてです。普段はなんとなく「こんなの壊れないだろう」と思い込んでる節があったのですが、メンテナンスの悪さから部品寿命を縮めてしまうことさえある、ということを学べました。
機械保全技能士で学べる知識は本当に幅広く、現在の工場で使われている設備に関して、ほぼ網羅できていると思います。自分の会社では使わない知識ももちろんありはするんですが、一般的かつ基礎的な知識についてはつけておいてまず損はないと思います。
長く保全をしてると考え方が固着しちゃうからCRC5-〇6吹きかけないとね!←
毎日勉強する習慣が身についた
機械保全技能士を取得するためには計画的な勉強が必要になりますが、試験に向けて取り組んでいくことで勉強の習慣を身に付けることができたと思います。
「夜9:30時からは勉強の時間にする」だとか「勉強は一日30分以上やる」だとか、普段なんとなくスマホを弄って通り過ぎていた時間が、とても有意義に活用できるようになりました。
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機械保全技能士の資格は役に立つ?まとめ
この記事では機械保全技能士が役に立たなかった例として
を紹介しました。
また機械保全技能士が役に立った例として
ということを紹介しました。
僕個人的には周りに「役に立たない」とか「取得しても無駄」と言われたとしても、
「え?それはあなたの意見ですよね?(ひ〇ゆき風)」と
心の中で言い返して、取得しちゃえば良いんじゃないかなと思います。
いろいろな資格を持っている僕が考えるに、資格は登山と同じで「取ってみて初めて見える景色がある」と思います。
せっかく機械保全技能士という資格を知れたんであれば、これはチャンスと捉えて、取得に向けてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
この記事を読んでくれたあなたの検討を祈ります☆
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