【初心者向け】タイマーの動きや働きについて説明します

今回は三菱シーケンサタイマーについて初心者でも分かりやすく説明したいと思います。

今回の記事は

・シーケンス制御の初心者の方

・ラダー図のタイマーの働きについて良くわかっていない方

・周りにシーケンス制御を教えてくれる人がいない方

におすすめです。

タイマーとは

タイマーはセンサー入力やスイッチ入力があったときに、すぐ次の内部リレーなどに伝えるのではなく一定時間遅らせて次の動作をさせるためのものです。

三菱シーケンサで使用するタイマーは一般にオンディレイタイマーといいます。オンディレイタイマーとは、ONするタイミングを遅らせるという意味です。オムロンのPLCではオフディレイタイマーというものも存在します。

タイマーを使わずに普通の内部リレーを使った場合は以下のようになります。X5のスイッチ入力があった瞬間に内部リレーがONします。すると左下のM0の接点がONし、Y0のランプが点灯します。

 スイッチと内部リレーの回路 

次にタイマーを使った場合を紹介すると、まずX5のスイッチを押すとT0のタイマーが時間を数え始めます。

タイマーT0の右上にK10と表記がありますが、これはタイマーがONするまでの時間を表しています。

スイッチとタイマーの回路

K5の場合なら0.5秒。K8の場合なら0.8秒を意味します。

今回はK10なので1.0秒間のタイマーです。X5のスイッチを1秒間押し続けてあげると、タイマーがONします。

タイマーがONするとタイマーの接点(左下のT0)も同時にONするので、ランプが点灯することになります。

この状態からX5のスイッチから手を放した場合はタイマーがリセットされ、OFFの状態になり、タイマーの接点もOFFするのでランプは消灯します。

タイマーがONする前(設定時間に達する前)にX5のスイッチを放した場合は、タイマーのカウントがリセットされます。もちろん接点はONしませんから、ランプが点灯することもありません。

再度X5のスイッチが押されると、また最初から時間を数え始めます。

スイッチをセンサーに置き換えるとどうなるの?

X5のスイッチをX8のセンサーに置き換えた場合でも同様の動きをします。

スイッチと内部リレーの回路

コンベア左端にX8の光電センサーが設置されており、ワークがコンベアを流れて終端あたりまで来ます。

コンベアを上から見た図

ワークが光電センサーから出る光を遮ったときからタイマーはカウントを始め、1.0秒経過するとセンサの接点がONし、ランプが点灯します。

通常はランプ点灯の代わりにコンベアの動作を停止させる目的で使用されますが、今回は分かりやすくするために、敢えてランプを点灯するというものに置き換えています。

※なお、ここで言うセンサーは光電センサーの透過型タイプでダークオンで設定されているものとします。

透過型センサー:投光器(光を出す)と受光器(光を受ける)の2台で構成されている光電センサーです。

ダークオン:受光器が光を受けなくなってときにセンサーがONする設定のことです。

どうして入力を遅らせるの

生産設備でタイマーを使う場合は、そのほとんどが信号を安定させるためです。

生産設備はPLC(シーケンサ)を使ってシーケンス制御(決められた動作を順番に行うこと)をされていますが、その順番に動くための条件としてセンサー信号を使っています。

このセンサーの信号が不安定だと設備の動きも不安定になりやすくなります。

例として2つほど挙げさせてもらうと

①ワークを確認するための光電センサーが、ワークではなく少し奥の方を横切ったシリンダを誤検知してしまい、ワークが無いのに次の動作に移ってしまう。

②コンベア上のワークがまだ正規の位置まで到達していないのに、光電センサーが少し早く反応してしまい、ワーク排出用シリンダが次の動作に移ってしまう。

こんなことが起こります。

上記の二つは僕が実際に体験した生産設備の誤動作です。そしてタイマーの設定値を少し変えるだけで再発しなくなったものです。

このようにタイマーは生産設備にはなくてはならない存在ですので、役割や働きをしっかり理解して置いてくださいね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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