早押しボタンのシーケンス回路とタイムチャートの作り方 | シーケンス制御の部屋

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早押しボタンのシーケンス回路とタイムチャートの作り方

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今回は三菱シーケンサを使って早押しボタンシーケンス回路タイムチャートを作ってみたいと思います。クイズ番組で早押しボタンってありますよね?1番目にボタンを押した人のランプが点灯し、ほかの人がボタンを押しても反応しないあれです。

この記事は

・早押しボタンのシーケンス回路の仕組みが気になる方

・シーケンス回路初心者の方

・課題で出されたけど解けなくて困っている方

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早押しボタンのシーケンス回路

早押しボタンのシーケンス回路は以下のようになります。

早押しボタンのシーケンス回路図

各デバイスの割り付けは以下のようになります。

X1:早押しボタン1

X2:早押しボタン2

X3:早押しボタン3

X5:リセットボタン

M1:早押しボタン1(X1)が一番早く押されたことを自己保持するための内部リレー

M2:早押しボタン2(X2)が一番早く押されたことを自己保持するための内部リレー

M3:早押しボタン3(X3)が一番早く押されたことを自己保持するための内部リレー

Y11:ランプ1

Y12:ランプ2

Y13:ランプ3

動作の説明

最初に早押しボタン1(X1)が押されるとM1のコイルがM1の接点と一緒に自己保持状態になりM1はオンのままになります。M1がオンしたことでY1がオンになります。

M1のB接点は電気が通らない状態になり、早押しボタン2、早押しボタン3をいくら押してもM1のB接点に邪魔されてY12、Y13のランプは点灯することができません。このように先にオンしたものを優先する回路をインターロック回路と言います。

早押しボタン2が最初に押された場合はM2が自己保持状態になり、Y12が点灯し、他の入力(X1、X3)は受付けなくなります。早押しボタン3が最初に押された場合はM3が自己保持状態になり、Y13が点灯、他の入力(X2、X3)は受け付けなくなります。

リセットボタンが押されるとM1(またはM2またはM3)の自己保持状態が解除され、Y11(またはY12またはY13)のランプは消灯し、早押しボタン1、早押しボタン2、早押しボタン3の入力を受け付けるようになります。

早押しボタンのタイムチャート

早押しボタンのタイムチャートは以下のようになります。

早押しボタンタイムチャート

X1がオンしたタイミングでY11がオンしたままになり、X2、X3の入力は無視されます。X5が押されるとY11は消灯します。

X2がオンしたタイミングでY12がオンしたままになり、X1、X3の入力は無視されます。X5が押されるとY12は消灯します。

X3がオンしたタイミングでY13がオンしたままになり、X1、X2の入力は無視されます。X5が押されるとY13 は消灯します。


まとめ

・早押しボタンは一番最初にオンしたボタンのランプが点灯したままになる

・どれか1つでもランプが点灯していたら、他の入力は無視される

・リセットボタンを押すと再度入力を受け付けるようになる

早押しボタンについて理解は深まったでしょうか?もし分からない部分がありましたら、ツイッターのDM、メール、お問合せフォームよりお知らせください。1件1件丁寧に対応させていただきます。

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