今回は三菱シーケンサを使用して、市営バスなどで座席の横に設置してある『降車ボタン』のシーケンス回路及びタイムチャートを組んでみたいと思います。
この記事は
・シーケンス回路の初心者の方
・降車ボタンの制御が気になる方
・学校で出された課題が分からずに悩んでいる方
におすすめです。
バスの降りますボタンの回路図
回路図は以下のような形になります。
デバイスの割り付けは以下のようになります。本来ですとバスの降りますボタンは10個とか20個あると思いますが、回路が長くなるためあえて3個に減らして作成しています。
X1 :降車ボタン1(お客さん用)
X2 : 降車ボタン2(お客さん用)
X3 : 降車ボタン3(お客さん用)
X5 :リセットボタン(運転手用)
Y11 :ランプ1
Y12 :ランプ2
Y13 :ランプ3
M1 :ボタンが押されたことを自己保持する内部リレー
動作の説明
まず最初にお客さんがX1のボタンを押したとします。するとM1がONし左側のM1接点と共に自己保持状態になります。下の回路にいって、M1がONしているためY11、Y12、Y13のランプが点灯します。
次に運転手が目的地に到着し、X5のリセットボタン(B接点)を押すとM1の自己保持が切れ、ランプもすべて消灯します。
他のお客さんがX2またはX3のボタンを押しても、先ほどと同様にM1は自己保持状態になり、すべてのランプが点灯します。再度運転手がX5のボタンを押すと自己保持が切れ、すべてのランプが消灯します。
降車ボタンのタイムチャート
降車ボタン(降りますボタン)のタイムチャートは以下のようになります。M1の動作はY11~13の動作と全く同じになるため省略しています。
最初に降車ボタン1が押されると、ランプ1~3が同時に点灯します。運転手がリセットボタンを押すとすべてのランプが消灯します。
次に降車ボタン2が押されると、先ほどと同様すべてのランプが点灯し、運転手がリセットボタンを押すことですべてのランプが消灯します。
降車ボタン3についても上記動きと同様になります。
まとめ
・どの『降車ボタン』が押されてもすべてのランプが点灯する
・運転手がリセットボタンを押すと自己保持が切れる
・自己保持が切れるとすべてのランプが消灯する
今回はここまでです。バスの降車ボタンの動きについて理解してもらえたでしょうか?今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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